今、注目度の高いプランナーの一人、豪勢スタジオの藤井 亮さん。NHKが主催する『展覧会 岡本太郎』大阪展のプロモーション番組として制作した、『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』では、2023年度のACCグランプリやTCC賞、ADC賞を受賞するなど、活躍が目覚ましい。その卓越したアイデアの展開と映像企画力が特徴である藤井さんに、企画術にフォーカスして、話を聞いた。

豪勢スタジオ
クリエイティブディレクター/映像作家
藤井 亮氏
1979年愛知県出身。武蔵野美術大学卒。電通を経て豪勢スタジオ設立。考え抜かれた「くだらないアイデア」で数々のコンテンツを生み出し話題を集める。ACCグランプリ、カンヌ国際広告祭銀賞、放送文化基金賞の脚本・演出賞など受賞。
藤井さんの企画
① 平安伸銅工業/暗黒帝国 アジャスター『暗黒帝国登場篇』

世界征服を計画する暗黒帝国アジャスターに、暗黒基地の賃貸契約が立ちはだかるという設定。怪人たちは、賃貸物件の柱に釘を打つなど暴走するが、DIYアイテムのアジャスターで怪人たちの賃貸暮らしが変化していく。
② NHK/『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』

©2024NHK・藤井 亮
芸術家・岡本太郎の作品や言葉をモチーフとして制作された特撮番組。主役の〈TAROMAN〉は、シュールで...