リアルだけではない「売らないお店」のパワー

公開日:2023年4月25日

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

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私は2004年に新卒で「パルコ」という商業施設に就職しました。宣伝販促含め、様々な業務を担当していましたが、テナントリーシングと呼ばれる「店舗誘致」の仕事も経験しました。当時は、建物の立地エリア・ビルの集客力など、文字通り「リアルの不動産的価値」のある施設が人気の出店物件でした。2016年にパルコを退職し、メーカーやベンチャーを経験した後、2023年に大丸松坂屋・パルコなどを抱えるJ.フロント リテイリングに出戻りました。そして今、この7年間の間に市場環境が劇的に変わったことを肌で感じています。

「売らないお店」の市場創造

この数年、本誌でも「ショールーミングストア」いわゆる「売らないお店」の特集が組まれたり、短期POP UPストアの事例が毎号取り上げられています。日常的に生活者とのリアルなタッチポイントを持ちにくいD2Cメーカーやオンライン専業サービス提供社は、従来の店舗では訴求できない・リーチしきれなかった顧客層とのコミュニケーションのチャネルとして活用を進めているようです。

2019年「蔦屋家電+」、2020年「b8ta」の日本上陸をターニングポイントとして「売らないお店」の市場創造・拡大が始まったと感じています。丸井「concept shops」、当社グループ「明日見世」など...

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