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広告プラットフォーマーから見た リテールメディアのインパクト

  • 神武秀一郎氏(Criteo)

リテールメディアはWeb広告でも存在感を増している。サードパーティーCookie廃止の流れからWeb広告市場におけるインパクトまで、リターゲティング広告の雄であるCriteo リテールメディア事業開発部長の神武秀一郎氏が解説する。

日本では一部に「リテールメディア=デジタルサイネージ」という偏った解釈があるようですが、実はそうではありません。今、海外のデジタル広告市場を席捲している本来の「リテールメディア」は、「自社のECサイト上に広告枠を設け、それをブランドや代理店などの他の企業に販売するビジネスモデル」を指すことが多いです。

例えば、Aさんが冷蔵庫の購入を念頭に大手量販店のECサイトを訪問したとしましょう。Aさんが冷蔵庫のページで各商品を閲覧しているところに、某ブランドの冷蔵庫を紹介するリテールメディア広告を配信します。Aさんがその冷蔵庫に興味をもって広告をクリックすると商品詳細のページが表示され、AさんはECサイトを離脱することなく、そのECサイトの決済システムを使って商品を購入することができます。

リテールメディアは2010年代後半にAmazonが採用して大成功を収めたことにより、世界的に知られるようになりました。抜群のサイトトラフィックを誇り、しかも消費者との距離が非常に近いAmazonのECサイトに自社広告を出せるメリットは非常に大きく、広告枠はあっという間に売れてしまいます。結果として、Amazonはリテールメディア事業参入により、本業の小売事業に並ぶ大きな収益源を創り出すことに成功しました。

これを見て、欧米の大手小売事業者が相次いで参入、コロナ禍によるEC市場の急拡大を背景にリテールメディア市場はまさに破竹の勢いで拡大していきました。これまで少し出遅れ感のあった日本でも、2022年に入って大手小売を中心に参入の動きが加速しつつあります。

三方にメリットをもたらすリテールメディア

リテールメディアは、①広告枠を提供する小売業者、②広告主であるブランドや企業、または広告会社、③広告を受け取る消費者の3者それぞれにメリットがあり、win-win-winの関係が築きやすい広告手法です。


①小売業者のメリット
●小売事業とは別の新たな収入源=広告収入を得られる
●広告出稿を通じてブランドやメーカーとの関係を深めることができる


②ブランド(広告主)、広告会社のメリット
●購買意欲の高いお客さまにECサイト上で直接リーチして売上に結び付けることができる
●小売業者の保有する顧客データ(ファーストパーティーデータ)にアクセスできる


③消費者のメリット
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