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めでたくもありめでたくもなしの絶妙さ

公開日:2020年1月28日

  • 宇野 全智(禅僧/曹洞宗総合研究センター研究員)

日の出にも見えるし、夕焼けにも見える

(写真=123RF)

一休宗純(1394-1481)は、日本では「一休さん」の愛称で知られる臨済宗の禅僧です。最近では、携帯電話会社のテレビCMにも使われていました。絵本やアニメでは利発な子どもとして描かれることが多いのですが、実物は相当の変わり者。聖人とも俗人とも離れた独特の存在として、日本の禅僧史の中でも異彩を放っています。

「門松は冥途の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」── 一休は正月の京の町を、手には髑髏を刺した竹竿を持ち、こう詠いながら練り歩いたと言います。

新年の華やかなお祝いムードで、かつ当時は数え年ですから、正月は皆が一斉に迎える誕生日。人々は、縁起が悪い、気味が悪いと、一休に出会わないよう外出を避けたとも伝えられます …

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