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伝えた内容、言葉は誰のものか

公開日:2019年11月26日

  • 宇野 全智(禅僧/曹洞宗総合研究センター研究員)

事物は見る方向によって、その形体を変える。ならば、すべての視点において、その事物に成立する性質とは。

(写真=123RF)

仏教の経典は、釈尊自身が記し、体系化したものではありません。各弟子が、修行の糧として記憶した教えをまとめたものです。このことは、現代において、コミュニケーションを一方的なものにせず、顧客との話題にするための示唆を与えてくれるように思います。

さて、弟子たちは釈尊の死後、自分が聞いた教えについて報告し、「標準化」を図りました。教えが喪失したり、誤って伝わったりすることを恐れたためです。各地から集まった主要な弟子500人は、「如是我聞(かくの如くわれ聞けり)」──「私はこう聞いた」「いや、私はこのように聞いた」と意見を出し合いました。

こうして体系化された釈尊の教えは後に経典となり、現代まで伝わっています …

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