「実店舗に代わって商品を売る場」ではなく、「雑誌で商品を知る楽しみを感じながら、買う場」として、大きく売り上げを伸ばしているECサイトがある。いまやECサイトというより、一つのメディアとしても多くのファンを抱える「北欧、暮らしの道具店」だ。運営元であるクラシコム 代表取締役の青木耕平氏に聞いた。

目指すのは、「カートボタンがついた雑誌」
「北欧、暮らしの道具店」はその名の通り、北欧発の商品を中心に、日用雑貨やインテリアを販売するECサイトだ。2016年7月15日時点での月間アクセス数は1200万PV、月間訪問者数は110万ユニークユーザー、さらに、Facebookでのファン数は36万2000人、Instagramのフォロワー数は41万8000人にのぼる。
自社の採用サイトでも、「『カートボタンが付いた雑誌』のようなECメディアづくりをしてきました」とうたうとおり、「北欧、暮らしの道具店」は、いわゆるECサイトの枠を超え、多くのユーザーが頻繁に訪問する、一つの「メディア」としての地位を築いている。
通常のECサイトであれば …