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産業財にパッケージデザインは不要か

公開日:2013年6月30日

ペトロコル社「Spatula putty」(住宅用セメント)ペトロコル社「Spatula putty」のパッケージは、パッケージデザインの世界的なアワード「ペントアワード」で2009年にプラチナ賞を受賞している。

ペトロコル社「Spatula putty」(住宅用セメント)

一般消費者が購入しない、いわゆる産業財にはパッケージデザインはいらないのだろうか。消費財と産業財の最も大きな違いは「買い手に商品知識があること」と「情緒的価値を求めないこと」の2点だろう。消費財の場合、売り手と買い手に商品知識の差が大きいため、買い手はパッケージから情報を収集しなければならない。原材料や製法などの情報だけでは商品価値を判断できない場合も多く、パッケージの色や写真なども商品価値をイメージさせるために重要な役割を担う。

一方、産業財の買い手には商品知識があるため、パッケージには必要最低限の情報を記載すれば十分だ。製造企業名、原材料、製法といった情報で商品価値を判断できる。価格についても知識があるため、撮影やイラスト、色数などを抑え、パッケージデザインには費用をかけずにその分価格を安くする方が有効である。

一般的にはこのような考え方が主流だろう。しかし、そこに新しい視点を提供してくれるのが、ギリシャの建築材料メーカーであるペトロコル社の住宅用セメントだ。建築現場で使われることが多いこの住宅用セメントのパッケージには、セクシーな女性のイラストが配されている。このパッケージは、どのような効果を狙ってデザインされたのだろうか。

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