谷岡靖則 退任記念展
うしなわれしもの・とき、そして
本展は、東京藝術大学美術学部工芸科鋳金にて、教佃を執ってきた谷岡靖則の退任記念展だ。彼は鋳金を新しい視点で捉え、型に流し込むことで生まれる現象を再考し、表現としてきた。工芸が常に向き合う素材の中で、鋳金として自然が持つ揺るぎない力をも感じながら、作品を制作する過程で生まれる偶然性と現実の自然界で起こり得る偶然性を重ね合わせてできる象が作品の核となっている。そこにあるミニマムな世界観をじっくり味わえる展覧会だ。
《うしなわれし・モノ内耳Ⅲ》 2024年 作家蔵 加藤正博撮影
東京藝術大学大学美術館
11月2日~11月16日
11月10日休館
お問い合わせ→050-5541-8600(ハローダイヤル)
浜田雅功展
「空を横切る飛行機雲」
ダウンタウン・浜田雅功による初の個展が開催される。過去にテレビ番組やメディアで取り上げられる度に話題となった浜田のアートは、さまざまな芸能関係者やアーティスト、視聴者に衝撃を与え続けてきた。お笑いのみならず、音楽、ファッション、俳優業など、これまで多様なジャンルでクリエイティビティを発揮してきた浜田。「アート」の世界での大いなるチャレンジの出発点となる本展には、その才能を認める実績豊かなデザイナーやクリエイターがクリエイティブチームに集結。会場で彼のアートとその世界観から受ける衝撃は、「飛行機雲」のように観たものの脳裏に残り続けることだろう。
キービジュアル
麻布台ヒルズギャラリー
開催中、12月21日まで
会期中無休
お問い合わせ→03-6402-5460
生きるキャンパス展
~ZOKEI 学びの環境とその広がり~
2026年に開学60周年を迎える東京造形大学。その創作と環境の変遷に焦点を当てた本展は、1993年に完成した宇津貫キャンパスを軸に、キャンパスという場所が美術やデザインの創造にどのような影響を与えてきたのかを探るもの。作品は単なる教育の成果としてだけでなく、環境との関わりの中で生み出されてきたものとして位置付けられ、展示を通して今後のキャンパスのあり方や環境活用のヒントが提示される。来場者が新たな視点で「生きるキャンパス」について考えるきっかけとなるだろう。
磯崎新 宇津貫キャンパス概念模型 2025年(室内建築専攻領域制作)
東京造形大学創立...
