いよいよ9月1日に、第13回BOVA縦型動画部門の課題が発表された。応募作品に対して、審査員たちが重視することとは?7月に開催された「ブレーンサミット」にて縦型動画部門の審査員3人が登壇。前回のグランプリ受賞作品とゴールド受賞作品の審査のポイントを振り返る。
グランプリ作品 評価のポイント
眞鍋:私たちが審査を担当している、『ブレーン』主催のオンライン動画コンテスト、第12回「BOVA(Brain online video award)」の結果が4月から5月末にかけて発表されました。このコンテストが珍しい点は、一般的な広告の仕事のように広告主から課題が提出されて、それをクリエイターが動画を使って解決していくところです。縦型動画部門は新設された部門で、その名の通り縦型の動画を募集します。初回にして673作品が集まりました。今回はグランプリ作品とそれに次ぐゴールド作品の審査のポイントを振り返りつつ、企業のマーケティングやブランディングにおける重要性も高まっている縦型動画の“勝ち筋”について考えていきたいと思います。
明石:縦型動画部門の初代グランプリに輝いたのは、資生堂の課題「使用感の良さが伝わり、思わずアネッサを肌に塗りたくなる動画」への応募作品「Numbers」でしたね。主人公の女性がコンビニでスマホを使ってバーコード決済をしようとすると、店員の頭上に「23」という数字が浮かんでいることに気付き、SNSや動画で調べると世の中で同じような現象が多数発生していることが判明して……という作品です。僕もめちゃくちゃいいと...

