クリエイターのオフィスを訪ねると、よく見かける、大きな本棚。忙しい仕事の合間に、クリエイターたちはどんな本を読んで、どのように仕事に活かしているのか。今回は阪神・淡路大震災から30年となる2025年1月17日に公開された映画『港に灯がともる』を監督した、演出家・映画監督の安達もじりさんです。仕事や人生に影響を受けた本について聞きました。
『カフェー考現学』
村嶋歸之(著)、津金澤聰廣・土屋礼子(編)(柏書房)
戦前の大阪毎日新聞(毎日新聞大阪本社の前身)の記者による、大正から昭和にかけての社会風俗研究の名著です。ほんとにマニアックな、それでいて、最高の記録の書です。NHKドラマ『夫婦善哉』(2013年)を製作した際に時代考証の...

