広告・制作会社32社に聞く2026年の方針と戦略 デロイト トーマツほか

公開日:2026年2月02日

クリエイションの最前線を担っている、クリエイティブエージェンシーや制作会社。そのトップや責任者に2026年の方針や戦略を聞きました。映像制作はもちろん、AIなどテクノロジーへの対応やビジネス課題の解決、体験のデザイン設計まで――。各社が見据える2026年はいかに。

デロイトトーマツ
二澤平治仁

Design & Brand
Executive Brand Architect

問いから、社会を動かす

私たちの仕事は、広告やブランディング、デザインそのものではありません。全ては、“未来に必要な問い”を見つけることから始まります。世界の見方を変える問いが生まれると、企業や地域、社会は新しい方向へ動き出します。私たちは創造力と構造思考を掛け合わせ、未来の可能性を可視化し、文化として実装。映像、空間デザイン、体験設計など、手段は問いに従って選び、社会を動かすクリエイティブを生み出します。

専門性を、意思に変える
クリエイティブ

多様なプロフェッショナルが集まるファームでは、専門性が増えるほど、思考や判断が既成概念に縛られやすくなります。前例や専門領域ごとの常識が、発想の幅を狭めるからです。私たちが担うのは、クリエイティブを起点に思考の前提を揺さぶることです。数値やロジックでは捉えにくい違和感やニュアンスを拾い、問いとして立ち上げる。クリエイティブが、多様な専門性を束ね、新たな価値を生み出す装置となる環境づくりを進めます。

地域を、未来を試すフィールドへ

地域の課題は、数値や制度では解決しません。私たちが向き合ってきたのは、地域の中にある誇りや違和感、語られなくなった物語です。そこに耳を澄まし、地域の可能性を描いてきました。一過性の施策ではなく、「こういう未来もあり得る」という選択肢を試していく。その積み重ねが、地域の見られ方や関わりを変えてきました。2026年も、地域を未来の文化が芽吹く場として捉え、継続して、変化が育つ取り組みへと進化させていきます。


PARTY
中村洋基

取締役/
エグゼクティブクリエイティブ
ディレクター

空間体験×デジタル

企画、デザイン、設計、CG映像制作、システム開発、展示施工までワンチームでできる空間体験チームが発足し、2025年は多くのプロジェクトに恵まれました。現在は、大型博覧会パビリオン、常設体験型ミュージアム、人気IPの体験型ミュージアムや施設、都心再開発ビルや駅街広場など、「より大きく新しい空間体験づくり」に挑んでいます。

人の心を動かす
クリエイティブ戦略

中長期ブランディング施策の依頼をいただく機会が増えている中で、「3GOOD ELEMENTS」(いい“問い”が人を振り向かせ、いい“解決”が人を行動へ促し、いい“体験”が人の心に残り続ける)というメソッドを基軸に、ブランド体験・空間体験・サービス体験といったあらゆるユーザー体験へワンストップで落とし込むことで、驚きや感動を創出し、人の心を動かすクリエイティビティを追求し続けています。

PARTY STARTUP
STUDIO FUND

2016年の「VALU」、2018年の「The Chain Museum」設立に続き、多くのスタートアップへの投資・設立...

この先の内容は...

ブレーン』 定期購読者限定です

ログインすると、定期購読しているメディアの

すべての記事が読み放題となります。

購読

1誌

あたり 約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる特集

広告再考2026 クリエイティブの役割を問い直す

2026年を迎えた現在、変化の真っ只中にある広告クリエイティブ、そしてそれを生み出すクリエイターの存在意義とは――。生成AIの進化やメディア環境の分散、生活者の感性や価値観の変化により、広告を主戦場としてきたエージェンシーや制作会社はもちろん、クリエイティブに従事する個人に求められる役割が転換期を迎えています。どのような姿勢で事業や、その先にある社会と向き合うべきか――。今回の特集では、新たな役割を提示する仕事を生み出しているクリエイター個人や、広告会社・制作会社が2026年に掲げる方針などに迫ります。

MEET US ON