消費者とクリエイターの境界線は「テイスト」への向き合い方

公開日:2026年8月04日

  • 世一麻恵氏

昨年のヤングカンヌ日本代表を経て、2026年はカンヌライオンズによるU30向けの育成プログラム「Brand Marketer Academy」に参加した、総合商社に所属する世一麻恵さん。世界のトッププレイヤーらの講義や議論から得たこととは。5日間のプログラムのポイントを振り返ってもらった。

「Brand Marketer Academy」初日の受講生たちの集合写真。

アカデミーへの挑戦の理由

「Brand Marketer Academy」はカンヌライオンズの期間中に5日間かけて実施される、30歳以下を対象としたプログラムです。業界の第一人者たちが毎日登壇し、朝から晩まで教室にこもって講義を受け、議論を行います。今回は事前審査を通過した世界各国の約40人が参加しました。

参加のきっかけは、昨年のヤングカンヌで感じた世界との視点の差と、体系立った知見への興味から。また、昨年冬にカンヌライオンズが開催する「The Brief」というコンペにも参加し、Global TOP10を獲得した際、チームメイトたちが「次の挑戦」としてこのアカデミーへの応募を掲げていたことも契機のひとつになりました。

「意思決定の軸」をつくること

事前選考では2分間の動画提出など...

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この記事が含まれる特集

世界のクリエイティブ 経営と社会を変革する人間の発想とAI実装

2026年も主要な海外アワードの結果が続々と発表されています。今年のカンヌライオンズでは、クリエイティビティを継続的に生み出す“組織の仕組みやカルチャー”を評価する「Creative Brand部門」が新設されたほか、あらゆる部門で経営課題と社会課題を両輪で解決するイノベーティブなプロジェクトが多数入賞しました。一方、応募者のAIの不正利用などを防ぐ健全性基準(Awards Integrity Standards)が導入され、一部の部門では「AI Craft」というサブカテゴリが新設されるなど、“AI実装時代” における表現や人間の発想とは何か、という投げかけが多く生まれています。社会におけるクリエイティブの役割が問われる中、審査員や現地を視察したクリエイターは世界のクリエイティブの現在をどう見ているのでしょうか。

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