千代田区観光協会では2025年、江戸時代のメディア王・蔦屋重三郎をAIとして現代に蘇らせ、観光ガイドブックの編集長に起用した。単なる効率化ツールではなく、「人格」と「肩書き」を持ったチームメンバーとしてAIを迎え入れたプロジェクトの全貌とは。
『千代田細見』キービジュアル。
『千代田細見』は各5000部ずつ配布された。
現代のカルチャーと共鳴する蔦重
2025年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の主人公である、江戸時代のメディア王、“蔦重”こと蔦屋重三郎をAIによって現代に蘇らせ、編集長として起用した観光ガイドブック『千代田細見(ちよださいけん)』。本プロジェクトは、『べらぼう』を自治体の観光プロモーションへ活用するNHKの公募に千代田区が参加し始まったものだ。企画制作は当時NEWPEACEに所属していたプランナー兼クリエイティブディレクターの田中佳佑さん(現在は独立)が手がけ、技術開発にはKonelが携わり、エンジニアの岡田太一さんが実装を担当した。
千代田区には、世界有数...

