Cygamesが開発・運営を手がけるスマホゲーム「グランブルーファンタジー」。質の高い本格RPGとして20~30代に定着しており、さらなる登録者数増大を狙い、昨年末より新しいCMが放映している。
尖った表現で気になる仕組みをつくる
「ってか、お前あいつとグラブってるの?」「グラブろうがどうしようが、私の勝手でしょ」。校舎の屋上でなにやら男女の学生が言い合いをしている。初々しい青春の一場面だが、はて「グラブる」とは一体どういう意味?
CMは、中高生をはじめとする若い世代をターゲットに「グラブる」という謎の言葉をキーワードにゲームの魅力を訴求している。出演は菅田将暉さん、早見あかりさん、松重豊さん、富田靖子さんら実力派俳優陣に加え、芸人のトレンディエンジェルやジャングルポケット(太田博一さん)など旬なキャスティング。学校の屋上や図書館、家族の食卓、アルバイト先のレンタルビデオ店、会社の送別会などさまざまな場面で「グラブる」というキーワードが、見る人それぞれの想像力をかきたてる。
30、40代が熱中したドラクエやFF(ファイナルファンタジー)のように、本格RPG(ロールプレイングゲーム)はプレイした人にとって馴染み深い青春であり、友人同士の共通体験として思い出が残る。今の10、20代にも同じようにRPG体験における開拓の余地があるのではないか。そう考え、ターゲットを中高生に特化したコミュニケーションを設計した。「以前から遊んでいるユーザーの間では“グラブル”という略称で親しまれています。その言葉を柱に集約・事件化することで中高生の間で話題に上り、拡散を狙いました。1度ダウンロードしたら離脱率の低いゲームなので …