アイルトン・セナ――「音速の貴公子」と異名をとった彼の名前は、F1ファンでなくとも、一度は耳にしたことがあるはずだ。1989年F1日本グランプリ予選で、この無二のF1ドライバーが残した世界最速ラップ(当時)が、音と光によってよみがえった。
熱を帯びたデジタル
アイルトン・セナが、鈴鹿サーキットを再び駆け巡った。コース上に並んだLEDランプとスピーカーが、たった一人の1989年F1日本グランプリ予選を演出する。7月24日に公開された動画は、国内外からアクセスを集め、1週間で150万回再生された。
今回のプロジェクト「Ayrton Senna1989」のクリエイティブディレクターを務めたのは電通コミュニケーション・デザイン・センターの菅野薫さん。肩書きは「クリエーティブ・テクノロジスト」。
2011年からホンダのナビゲーションシステム「インターナビ」を担当、会員のリアルタイム走行データをビジュアル化する「dots now by internavi」や動画撮影アプリ「RoadMovies」などを手がけてきた。