愛だろ、愛っ。
サントリー ザ・カクテルバー/1994年
○C/佐倉康彦
一、二
サントリー ウーロン茶/2004年
○C/安藤隆
あのウイスキーはサントリー角瓶だった。
サントリー 角瓶/1990年
○C/中山佐知子
虎に柄があるように、人にも人柄がある。そして、人がつくる以上、コピーには人柄があらわれると思っています。
ザ・カクテルバーという商品のコピーがどうして「愛だろ、愛っ。」になるのか。原料に愛が入っているから?いやいや、そんなわけない。ターゲットの若者像や時代背景の中になにかのヒントがあるのかもしれませんが、それでも最後は佐倉さんが「愛だろ、愛っ。」と思ったから、としか説明ができないと思います。答えは作者の頭の中にしかない。昔、デスクの上に無造作に置かれた佐倉さんのメモをちらりと見たことがあるんですけど、コピーになる前の言葉の萌芽が無数に殴り書きされていました。佐倉さんの頭の中で繰り広げられた、言葉との壮絶な格闘の跡を見た気がしましたね。
安藤さんに「コピーってなんですか?」と聞いたことがあります。「コピーとは壊すこと」と安藤さんは言いました。ウーロン茶の場合 …