- 東日本旅客鉄道/1995年
○C/秋山晶、岡康道
きれいな人が、本を読んでいた。
- 新潮社/1995年
○C/糸井重里
青空は、史上最大の読書灯である。
- 大日本除虫菊/1995年
○C/石井達矢、中治信博、林尚司
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人生に残るコピー
個人的な名作コピーを3つ選ぶ。正真正銘、自分が暮らしの中で偶然、接し衝撃を受けたコピー。するとそれは1行ですべてを語るキャッチコピーではなく、ナレーション、ボディコピー、会話でした。自分でも意外でした。ちょっと驚きました。
雪深い景色を走る列車。美しい音楽をバックに語られる言葉。「金沢へ行くのは、2年振りである。新幹線を長岡の駅で降りそこで、特急に乗り換える。日本海が、目の高さと同じになる。きれいな人が、本を読んでいた。」本を読む美しい人。金沢の曇り空。最後に「その先の日本へ。」映像、音楽、言葉。すべてが完璧。まだ、高校生だった僕は、偶然見たこのテレビCMに身体の芯を揺さぶられる衝撃を受けたのでした。なんだか、たまらずぴょんぴょんテレビの前を飛び跳ねた記憶があります。「こういうすごいものをつくれる人になりたい」。広告なのか、それともまた別のものなのか。まだあの頃は全然、わからなかったけれど。というか今でもわかってないけど。このテレビCMの衝撃は、まだ僕の芯にじーんと残っています。