

「消えたら面白いもの」は何か?を考えていった
ある朝起きたら、主人公の手に不思議な力が…。パジャマに触ると、パジャマが消えた?家が消え、髪も消え、通りすがりの女子高生の服も消してしまって大ピンチ!第3回BOVAでグランプリを受賞した「デンジャラス・タッチ」は、ミューズの課題「今すぐ手を洗いたくなる動画」に、“さわる”をテーマにした突飛な設定のストーリーで応募した作品だ。
企画を考えたのは、電通 コピーライター/CMプランナーの茂庭竜太さん。応募のきっかけは、電通九州の村田俊平さんから「自由につくってみて」と声を掛けられ、ソーダコミュニケーションズのプロデューサー 今野俊也さん、澤田昌久さんを紹介してもらったことだった。
「ミューズの課題は、『実は手はこんなに汚い』といったアプローチ以外でミューズが目立つにはどうしたらいいだろう?を取っかかりに考えました」。「さわる」ことで何が起きたら面白いか?さわったモノが消えるなどの災いが起きることで、逆説的に「さわれることは幸せだ」というメッセージを発信しようと企画がまとまっていったという。
具体的な“事件”の数々は、「消えたら面白いもの」という発想でブレストし、監督の徳平弘一さんとアイデアを選別してひとつのストーリーにつないでいった。「お色気、ハゲネタ、トランペットを見つめる黒人少年(ルイ・アームストロングへのオマージュ)など ...