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デザインプロジェクトの現在

パリ「merci」のプロデューサーが手がけた工芸のコンセプトストア

パリのセレクトショップ「merci」は、新しいライフスタイルを提案するショップとして人気が高い。ここを手がけたJean-luc Colonna d'lstriaさんが、昨年9月、「EMPREINTES(アンプラント)」という場をプロデュースした。今度はどんな世界を繰り広げているのか、早速取材に行った。

マレ地区にあるEMPREINTESのエントランス。

クラフトにまつわる新しいコンセプトの場

テーブル周りの工芸品を販売するコーナー。

日常を取り巻くさまざまなものを、独自の視点でセレクトした「merci」は、実用性とデザイン性を備えた日用品を世界中から集め、ユニークで楽しいライフスタイルを提案してきた。オープン以来、コンセプターの1人として活躍してきたのがJean-luc Colonna(以下 ジャン・リュック)さん。そろそろ仕事が一区切りということで、フリーで活動することに決めた。「EMPREINTES」は、その初仕事と言っていいものだ。

ジャンリュックさんとご縁を得たのは「merci」のオープン時の取材でのこと。目をキラキラさせながら手がけた仕事を饒舌に語り、相手を思いやる親切さや温かさにあふれたキャラクターの持ち主だ。「merci」が一時的な話題に終わらず、長きにわたって愛されているのは、ジャンリュックさんの抱いている好奇心と熱意、そして、お客の目線に立った"コンセプト提案"にあると感じてきた。

そして「merci」がそうだったように、ロケーションと建物の持っている存在感は、ジャンリュックさんが大切にしていることのひとつ。「EMPREINTES」はマレ地区のレピュブリック広場に近い、落ち着いた風情の通り沿いに位置している。

白壁を基調にクリーム色のレンガ壁が組み合わさった外観からは、古い建物ならではの温かみが伝わってくる。通りから続く小道沿いにグリーンが配されている様子は、解放的で居心地のいい空気を醸し出している。「ここしかない!」と即決した物件だったという。

EMPREINTESの外観。600平方メートルある4階建ての建物。

運営母体は「Ateliers d'Art de France(フランス工芸家組合」という組織で、6000に及ぶ工芸職人、工芸にかかわる企業、アーティストを、さまざまな面で支援することを目的としている。ジャンリュックさんは、全体に関わるグローバルコンセプトとプロデュースを依頼され …

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