気になるあのCMの演出やキャスティングについて、ディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、サンドウィッチマンの2人がオカンと息子として登場するリクルート カーセンサーのテレビCMだ。
麻王さんによる演出コンテ。
カーセンサーのrの発音が好き
「カーセンサー、カーセンサー」というジングルとそれに合わせて踊る母子役のサンドウィッチマンの2人。一昔前のとある家庭のようで、どこか近未来感もあるオシャレな部屋で車探しの物語は繰り広げられる。
「最初に決まっていたのは、オカンセンサーと息子のキャラクター設定。企画コンテはあるものの、自由に面白くしてほしいという依頼でした」と演出を担当した麻王さん。「母子をリアルな状況に置くと、チープなだけの表現になってしまうので、思い切ってファンタジーな世界にしようと。そこで、カーセンサーのオレンジを基調にしたポップな家をつくり込んで撮影することに。『利用者数が国内最大級なら、たくさんの人を登場させよう』『掲載台数が多いなら、ヘア“カー”ラーとして頭に自動車をたくさん載せよう』とネタを詰め込んでいます」。
また今回、クライアントからは“ポップでオシャレな雰囲気にしたい”という要望があった。「どうするか考えていたときに、ハイブランドのファッションショーを...
