2025年10月に立ち上がったNTT西日本の音声AI事業「VOICENCE」。声優や俳優、キャラクターIPなどのAI音声を制作・活用する事業だ。AIによって顕在化した「音声の権利」を巡る問題にどのような回答を示すのか。
VOICENCEのロゴ。
声を預かるAIサービス
「VOICENCE(ヴォイセンス)」は、NTT西日本が2025年10月に立ち上げた音声AI事業だ。声優や俳優、キャラクターIPホルダーから「声」を預かり、AI音声モデルを構築した上で、企業のブランディングやプロモーションコンテンツに活用。企画・制作・運用までを一貫してプロデュースするサービスとなっている。
生成AIを活用した音声コンテンツへのニーズが高まる一方で、声優やタレントの音声を無断で学習させたAI音声の流通も問題となっている。サービスの登場は「権利を守りながらAIを活用できる仕組み」を求める声が業界内で膨らんだ背景がある。
13の形容詞で音声表現をコントロールする。
「使う」技術と「守る」技術
NTT西日本がこの事業に乗り出した背景には、通信会社としての出自がある。NTT...

