審査の視点

公開日:2025年8月04日

The One Show

Creative Use of Artificial Intelligence部門
「テクノロジーが道を開き、クリエイティビティが心を動かす」。いくら複雑で高度な技術を使っても、人の心を動かすのはやっぱりパッと見てアッと思うこと。ChatGPT以前にも同じ技術の生成AIは存在していた。ただそれを一般の人にもわかるようにしたのは、目の前で文字が動きながら表示されるチャットのインターフェイス=クリエイティビティ。誰もがわかり、アッと思うような魔法がそこにはあったからだ。(レイイナモト)

IP & Product Design部門
一言で言えば、「Authenticity」がキーワードだったと言えます。そのビジネス課題は、アイデアは、結果は本物か。その本物の手応えをつかむために、審査員は、その国のAmazonや小売チェーンのサイトを見て販売状況、売れ行き、レビュー内容を確認します。新技術が使われている場合には、エビデンスとされている論文を読み、その正しさを検証し、大学のゼミのように議論することもありました。その結果、おもしろいけど...

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【特集】世界のクリエイティブ AIの先に問われる信頼とリアリティ

2025年も主要な海外アワードの結果が出揃いました。審査や視察で現地を訪れたクリエイターの声や世界で注目されたエントリー作品などを紐解くと、AIの活用が広がる中、ブランドに今改めて問われているのは“信頼とリアリティ”だという状況が浮かび上がってきます。生活者といかに信頼を築いてきたか、そのブランドがその企画に取り組む必然性があるか。そして、現実の世界で実装され、本質的な課題解決に結びつくリアリティがあるか。そんな時代に、エージェンシーやクリエイターに求められる役割とは。主要な受賞作やその分析も交え、これからのクリエイティブの方向性を探ります。