優れたアイデアは、どんなインプットを起点に、どのような思考をたどって形になるのか。またAIの浸透によってそのプロセスはどう変化しているのか。第一線で活躍を続けるクリエイターたちに、自身のプロジェクトを手がかりに「頭の中」を語ってもらった。
Q1.ご自身が手がけた企画やプロジェクトを挙げ、発想の起点になったインプットや、企画を形にしていく思考のプロセスを教えてください。
Q2.AIが浸透する中で、インプットやアウトプットの方法はどのように変わってきていますか。
Q3.これからのクリエイターにはどんな役割が求められ、どんなインプット/アウトプットが重要になると思いますか。
A1.「理不尽な炎上」の体験設計
映画『俺ではない炎上』プロモーション「絶対にバズるSNS」
松竹さんから依頼されたのは、阿部寛さんの主演映画『俺ではない炎上』(2025年)のプロモーション。SNS冤罪がテーマの映画を、ただ広告で告知するのではなく、映画のテーマそのものを「体験」させようと考えました。
着想の起点は、ネット上で半ばエンタメ化している「理不尽な炎上」の構造です。公開した写真に対する「料理の盛り付けが雑」「季節感がない」といった、どうでもいい理由で人が叩かれる現象。あれは怖いけれど、同時にどこか可笑しい。その「理不尽だけど笑える」構造を分析し、炎上のロジックを5段階に言語化しました。些細な要素の発見、独自ルールの押し付け、人格の断定、第三者視点での攻撃、未来への不安の表明。この分析をAIのプロンプトに落とし込み、ユーザーの写真から理不尽な炎上体験を自動生成する仕組みをつくりました。
体験はX風のSNS「Y...


