森本泰平(意味と衝動)の頭の中▶インプットで意識しているのは「あえてランダムを取り込むこと」

公開日:2026年3月02日

  • 森本泰平(意味と衝動)

優れたアイデアは、どんなインプットを起点に、どのような思考をたどって形になるのか。またAIの浸透によってそのプロセスはどう変化しているのか。第一線で活躍を続けるクリエイターたちに、自身のプロジェクトを手がかりに「頭の中」を語ってもらった。

    Q1.ご自身が手がけた企画やプロジェクトを挙げ、発想の起点になったインプットや、企画を形にしていく思考のプロセスを教えてください。

    Q2.AIが浸透する中で、インプットやアウトプットの方法はどのように変わってきていますか。

    Q3.これからのクリエイターにはどんな役割が求められ、どんなインプット/アウトプットが重要になると思いますか。

A1.あと何に出会えばアイデアになるのか?

リクルート「タウンワーク」のテレビCM「コーヒーショップ」篇

ちょっと前の仕事だけど、こういう発想、今こそ大事だなと思いあえて紹介します。この企画は、コーヒーショップにいる時に偶然生まれました。CMのミッションは「バイトするならタウンワーク」というソリッドな公式をターゲットの頭に埋め込むこと。CIカットを省くと、15秒のCMに残された時間は13.5秒。13.5秒で公式をどう伝えるか、当時その音のアイデアを探しながら生活を送っていました。で、コーヒーショップにいた時です。店員のオーダーリレーが聞こえます。「キャラメルフラペチーノ入りまーす⤴」「キャラメルフラペチーノ入りまーす⤵」ん?この節回し面白いなと思って、手元のメモ帳にセリフを書いてみて、ちょうど13.5秒だと気が付く。この企画はいける!と思った瞬間です。余談ですが、このセリフを書き上げて顔を上げると、演者で...

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生成AIの定着によってクリエイティブ領域でのアウトプットの手段が拡張する一方で、あらためて問われているのが「何をインプットするのか」という根源的なテーマです。本特集では、クリエイターたちが、日々どんな情報や体験を取り込み、それをどのように思考へと昇華しているのかにフォーカス。日常の観察やリサーチ、対話、体験といった多様なインプットを通して、「人」にしか生み出せない視点や問いをいかに育てているのか。その思考術と実践を探ります。主体的な「個」の思考を育てるための視点を提示する、まさに頭の中=ブレーンに迫る特集です。

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