ダヴの「Real Beauty」キャンペーンが始まって、今年で21年。「美」の社会規範を揺さぶるこの挑戦は、なぜ人々の心を動かし続けブランドの成長を支えているのか。時代の変化に合わせて進化しながらも、変わらない“核”を持ち続けるブランドの哲学とその戦略に迫る。



©John Rankin Waddell

©Henry-Alex Rubin
概要/「Real Beauty:石鹸ブランドは、どのようにして世界的な自己肯定感を高めるムーブメントを生んだか」と称して、ダヴの21年に及ぶ「Real Beauty」キャンペーンを出品。「flawed? flawless?」(中・左)、「oversized? outstand-ing?」(中・右)(共に2004年)は、「Real Beau-ty」の最初のキャンペーンの一部として展開されたポスター広告。女性の写真に「欠点アリ?完璧?」「大き過ぎる?それとも素晴らしい?」といったコピーをのせ、人々に美の基準を問いかけた。(下)ダヴの調査で、5人に3人の子どもがSNSで目にするものによってメンタルヘルスに影響を受けていることが明らかに。有害な美容コンテンツがもたらす現実の影響を、実体験を元に描いたフィルム「Cost of...