本屋やフリマ服の修理体験も パーパス浸透を目指し本社で企画する体験型展示

公開日:2026年5月29日

  • 柴山英樹さん(ゴールドウイン)

ゴールドウイン 本社1 階 企画展示

2024年5月、ゴールドウインは東京・北青山の新本社へと移転した。その1階、国道246号に面した場所に、街へ開かれたイベントスペースを構えている。ここで一般向けに展開されるのは、企業のパーパスと思想を五感で追体験させる体験型展示の数々だ。本屋やフリーマーケット、リペアクラブなど多彩な自主企画を通じ、同社は中長期的な独自ブランドの構築を模索している。




ゴールドウインのパーパスに沿った本約800冊を陳列した「Nature Observation Book-store」。空間設計は“循環”をテーマに構成した。本の販売は「青山ブックセンター」からの委託販売という形式に。©Hiroyuki Yamaguchi

パーパスを伝えるためのイベントスペース

2024年は、ゴールドウインにとって大きな転換点となった年だった。本社を東京・渋谷区松濤から港区北青山に移転。時を同じくして、パーパスを「SPORTS FIRST」から「人を挑戦に導き、人と自然の可能性をひろげる」に刷新した。それは企業ドメインを「スポーツアパレル」という特定の領域から、「誰かの挑戦」や「人間と自然の可能性の拡張」に関連するあらゆる領域へと開いたことを意味する。代表取締役社長CEOの渡辺貴生さんが自社を「ライフスタイルをデザインするクリエイティブカンパニー」と称すようになったのも、それを象徴しているといえるだろう。

この指針のもと、新本社の1階にはイベントスペースが設けられた。ここは社内の大型ミーティングや、プロダクトを軸にした各ブランドのプロモーション、パーパスに沿った一般向けのコーポレートイベントという3つの用途で活用されている。そのうちコーポレートイベントの企画運営を担うのが、広報室CIコンテンツグループと社長直下のクリエイティブ推進室から成る合同チームだ。クリエイティブ推進室は、...

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ブランドの未来構想「体験型展示」をデザインする

企業やブランドが、その未来構想やビジョンを提示する「プロトタイピング」の場として、「体験型展示」のあり方が多様化しています。これほど生活者とのオンラインの接点が充実している今、なぜブランドはあえて実空間での“体感”や“体験”に重きを置いているのでしょうか。そして、そこにおけるクリエイターの介在価値とは。2025年は「大阪・関西万博」で多様なパビリオンが盛り上がりを見せ、2027年の「国際園芸博覧会(GREEN×EXPO)」にも人々の注目が集まっている今、企業やブランドの最新事例を通じて、ブランドの未来を構想する“体験”のあり方を考えます。

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