「目指すは本質的な行動変容」ゲームを通じて学ぶサステナビリティ

公開日:2025年10月31日

    2030年の達成目標を目前にし、企業においても推進が急がれているSDGs。そこでLODUは、「ゲームで未来をつくる」をコンセプトにSDGsにゲーミフィケーションの要素を取り入れ、行動変容を促す取り組みを続けている。

    「サステナビリティ推進の過程自体も楽しむことができたら」

    「昨今、特に規模の大きい企業では、サステナビリティに関する情報開示や社内浸透の要請が高まっています。ただ企業が自社の社員に対してサステナビリティやSDGsについて学ばせようとすると、多くの場合、“ただやらされている”ものになってしまいがちです。でも自分の現在地から地続きの未来へ向けて、課題解決の過程自体も楽しむことができたら、自ずとサステナビリティの推進に取り組む人は増えるのではないか。そう考えたことが『THE SDGs アクションカードゲームXクロス』を制作し、当社を立ち上げたきっかけでした」。そう話すのは、LODUの代表取締役COOでゲームクリエイターの亀田樹さんだ。

    「THE SDGs アクションカードゲームX」は、SDGsの17個の目標に沿ったトレードオフの解消を目指すゲーム。「トレードオフカード」と「リソースカード」の2種類のカードで構成されている。

    LODUは金沢工業大学の大学院を修了した5人のメンバーが2021年に立ち上げたスタートアップ。特に亀田さんはゼミでゲーミフィケーションについて学んでおり、担当教授から「SDGsと掛け合わせては?」というアドバイスを受けたことから、SDGs推進に関する学生団体を立ち上げ、実際のゲーム制作に乗り出すことに。クラウドファンディングを経て最初に...

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    楽しみながら学ぶゲーミフィケーションとデザイン

    ゲームの仕組みを用いて課題を解決する「ゲーミフィケーション」。以前から提唱されてきた考え方ですが、今あらためて、教育にとどまらず社会問題の啓蒙や企業研修など幅広い領域で導入されています。そこで今回の特集では、“楽しみながら学ぶ” を実現するゲーミフィケーションの可能性をデザインとクリエイティブの視点から探ります。外形的なデザインだけでなく、ルール設計や物語性、UI/UX などが、どのように認知や行動を変えていく力を持っているのか。実際の導入例や、多くのゲームを手がける専門家やクリエイターとともに、考えていきます。

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