テレビ局はAIでどう変わるのか?

公開日:2026年10月30日

  • テレビ朝日、日本テレビ、TBSテレビ

テレビ業界で、AIの活用が着々と進んでいる。今回はテレビ朝日、日本テレビ、TBSテレビのキー局3社にAIを活用した取り組みの現状を取材。制作、技術、そして教育などそれぞれが柱に据えるもの、そして共通点とは。

制作をアップデートするテレビ朝日

テレビ朝日は2026年4月、コンテンツ編成局に「AIクリエイティブスタジオ」を新設した。26年から29年にかけての経営計画「START UP テレ朝!!」の5つの主な戦略のひとつにAIを据え、業務効率化を担う部署とは別に、バラエティやドラマの部署と横並びでコンテンツの制作部隊として設置している。

AIクリエイティブスタジオの部長である吉冨大輔さんは、バラエティ制作のディレクターを経て編成部に約10年在籍。AIをはじめとする、技術的なバックグラウンドは有していない。「一般的にAI専門部署というと技術に明るい人材がアサインされることが多いですが、現場を経験してきた立場だからこそ『ここはAIが使える』というアイデアを出しやすく、プロデューサーやタレントの事務所の懸案などを踏まえたAI活用を提案しています」(吉冨さん)。

スタジオに所属する社員・スタッフは、兼務者、社内公募で集めたメンバーを含め30人強。全員を「AIクリエイター」と位置付けている。今年6月に始まった水曜深夜の番組『AI大作戦』では、従来のスタッフに加えてこのAIクリエイターが制作に参加した。

また社内での反響が最も大きかったのはCM制作におけるAI活用だ。8月に公開したサントリー「GREEN DA・KA・RA」の30秒CM「楽しい夏にはGREEN DA・KA・RA」篇では、映像の全編を生成AIによって局内でつくり、バスケットボール男子代表戦の生中継内で放送した。クライアントへの最初のプレゼンから放送まで1カ月弱という短納期を実現し、...

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