日本のクリエイティブがたどり着いた「概念のキャラクター化」
今回の万博において、「大屋根リング」と公式キャラクターの「ミャクミャク」、そしてデザインシステムから生まれた存在「こみゃく」たちは、「良いデザインがあれば人は変わる」ということを証明する存在だった。最初にロゴマークが公募で決まった時、多くの人がその奇抜なデザインに衝撃を受けたはずだ。しかし、そこにプロのクリエイターたちが⼊り、「ミャクミャク」「こみゃく」として動き出した瞬間、急に「かわいい」存在として世の中に受け⼊れられていった。
これは日本人の、「物に命がある」と感じ取る国民性によるものだろう。おもちゃを投げた子どもが親から「おもちゃに謝りなさい」と叱られるように、幼い頃から自然とそうした感覚を持つ私たちにとって、ロゴマークがキャラクターとして動き出したことは、そこに「命が宿った」と感じられた瞬間だったのだ。そして当初2Dだったものが、やがて動画になり、3D的な表現になったことで、認識は一変していった。プロの手によって、日本が誇るキャラクターデザインの力が本気で発揮され...

