freeeがグループ会社を立ち上げ2023年4月から運営する「透明書店」は、売上や経営状況までも公開する“透明性”をコンセプトにした書店だ。その背景には、スモールビジネスへの理解と、偶然の出会いを生む場の価値がある。オープンから約3年、運営を続ける中で見えてきた書店の可能性とは。
「透明書店」があるのは東京・蔵前。蔵前駅にほど近い住宅街に店を構える。
スモールビジネスを
「自分たちでやる」という選択
「透明書店」があるのは、東京・蔵前駅から徒歩約3分の住宅街。大きく「本屋」と書かれた店頭の看板が目印だ。2023年のオープン当初、IT企業であるfreeeが真逆の立ち位置ともいえる書店という業態に踏み出したことが、大きな話題となった。まだ現在ほどAIが浸透していなかった当時、いち早くChatGPTを搭載した店頭ディスプレイ「くらげ副店長」を設置したことも話題となった。
そもそもfreeeが透明書店を立ち上げた背景には、自社のミッションである「スモールビジネスを、世界の主役に。」という思想がある。クラウド会計ソフトなどを通じて多くの事業者を支援してきた同社だが、自社の事業の成長とともに規模も拡大し、顧客である...

