24時間営業や選書サービスも 変貌遂げる「透明書店」の今

公開日:2026年4月01日

    freeeがグループ会社を立ち上げ2023年4月から運営する「透明書店」は、売上や経営状況までも公開する“透明性”をコンセプトにした書店だ。その背景には、スモールビジネスへの理解と、偶然の出会いを生む場の価値がある。オープンから約3年、運営を続ける中で見えてきた書店の可能性とは。

    「透明書店」があるのは東京・蔵前。蔵前駅にほど近い住宅街に店を構える。

    スモールビジネスを
    「自分たちでやる」という選択

    「透明書店」があるのは、東京・蔵前駅から徒歩約3分の住宅街。大きく「本屋」と書かれた店頭の看板が目印だ。2023年のオープン当初、IT企業であるfreeeが真逆の立ち位置ともいえる書店という業態に踏み出したことが、大きな話題となった。まだ現在ほどAIが浸透していなかった当時、いち早くChatGPTを搭載した店頭ディスプレイ「くらげ副店長」を設置したことも話題となった。

    そもそもfreeeが透明書店を立ち上げた背景には、自社のミッションである「スモールビジネスを、世界の主役に。」という思想がある。クラウド会計ソフトなどを通じて多くの事業者を支援してきた同社だが、自社の事業の成長とともに規模も拡大し、顧客である...

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    この記事が含まれる特集

    プロダクトから体験へ「本」のある空間をデザインする

    出版流通を取り巻く環境が大きく変化するなか、いま書店は「本を売る場所」から、人が集い、思考を深める体験の場へと進化しつつあります。その波は個人発の小規模書店だけでなく、街の大型書店にも広がりつつあります。AIが普及した現在だからこそ、余白を味わい、没入をもたらす「本」はプロダクトであると同時に新たな思考体験を呼び起こす装置となる可能性を秘めているのかもしれません。今回は、新価値創出へと挑戦する書店のプロジェクトに着目。クリエイターの視点も交えながら、「本」のある空間づくりを考えていきます。

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