優れたアイデアは、どんなインプットを起点に、どのような思考をたどって形になるのか。またAIの浸透によってそのプロセスはどう変化しているのか。第一線で活躍を続けるクリエイターたちに、自身のプロジェクトを手がかりに「頭の中」を語ってもらった。
Q1.ご自身が手がけた企画やプロジェクトを挙げ、発想の起点になったインプットや、企画を形にしていく思考のプロセスを教えてください。
Q2.AIが浸透する中で、インプットやアウトプットの方法はどのように変わってきていますか。
Q3.これからのクリエイターにはどんな役割が求められ、どんなインプット/アウトプットが重要になると思いますか。
A1.常に「相対的」な比較の中で発想して選択する
大阪・関西万博スイスパビリオン/ネスレ日本
「A Taste of Good for Tomorrow」(企画展&イベント)
ご存じのように、万博にはしっかりとしたテーマが存在します。そして協力する企業の皆さまの中にも、その万博のテーマに沿ったテーマが存在するわけです。もちろん、今回のネスレ日本さまの中にも、しっかりとそれは存在していました。そこを起点にしてアイデアを加えていくわけですから、基本として、完全なる自由から発想するアーティストと、私たち商業に関わるクリエイティブディレクターはそもそもの立ち位置が違います。つまり、私の場合は、アイデアを絶対的なものとして捉えずに、常に相対的な比較の中で発想して選択する癖が付いています。
今回の場合は、...


