30年にわたる被災地の支援「恒久的に住める」仮設住宅を実現 ―坂茂建築設計 家元 長谷川萬治商店「DLT木造仮設住宅」

公開日:2026年2月04日

  • 坂茂建築設計、家元、長谷川萬治商店

大賞を受賞した「DLT木造仮設住宅」は被災地などで用いる仮設住宅モデルだ。坂茂さんが率いる坂茂建築設計、施工会社である家元(金沢市)、スイス発祥の「DLT」という材を製造した長谷川萬治商店(東京・江東)が手がけた。

坂茂建築設計 ディレクター 原野泰典さん。

阪神・淡路大震災から始まった活動

坂茂建築設計、家元、長谷川萬治商店の3社が手がけた「DLT木造仮設住宅」は2024年に発生した能登半島地震の応急仮設住宅として、珠洲市に9棟135戸、輪島市に3棟31戸、計12棟166戸が建設されている。並べた木材に穴をあけ、木ダボを差し込むことで、接着剤を使わずにパネル化した建材「DLT(Dowel Laminated Timber)」を用いている点が特徴。箱型のユニットを積み上げる構造により、木造建築ながら短工期を実現し、住空間を効率的に供給できる。恒久的に使用できることも大きな利点だ。

その背景には、従来の仮設住宅が抱える課題があった。「日本の仮設住宅は工事現場の事務所などで活用される『プレハブ型』が主流。1カ月程度で建設できますが、居住スペースとしては狭くて壁も薄く、寒さに悩まされることも。仮設として学校のグラウンドや公園に一時的に建設されるため、数年で...

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