オトボン・ンカンガ《シェイプド・バイ・メニー》ほか今月の展覧会情報

公開日:2025年10月17日

オトボン・ンカンガ
《シェイプド・バイ・メニー》

ナイジェリアに生まれ、ベルギーを拠点に活動するオトボン・ンカンガ。これまでその創作活動では、土や大地、海などが人間との関係の中で持つ物語や政治性に焦点を当ててきた。本展では、自然と人間との関係を創作活動の基盤とするンカンガが石川県内のさまざまな素材や工芸技術をリサーチした上で、石川県の職人たちとのコラボレーションによって制作した新作を展示する。さらに、同館が新たに収蔵したタペストリー作品も併せて展示。複数の角度から、その芸術世界を楽しめる。

オトボン・ンカンガ
《Tied to the Other Side》2021
金沢21世紀美術館蔵
photo: Wim van Dongen

オトボン・ンカンガ《シェイプド・バイ・メニー》

金沢21世紀美術館
開催中、11月24日まで
月曜、10月14・28日、11月4日休館
(10月13・27日、11月3・24日は開館)
お問い合わせ→076-220-2800

没後50年堂本印象
自在なる創造

堂本印象(1891-1975)は、大正7年(1918)に京都市立絵画専門学校に入学。大正9年(1920)には西山翠嶂が設立した画塾「青甲社」に入門して研鑽を積んだ。そして、第1回帝展に出品した《深草》が初入選。第3回帝展では《調鞠図》で特選、第6回帝展では《華厳》で帝国美術院賞を受賞するなど官展を中心に活躍した。細密な具象画を持ち味としていたが、60歳を過ぎて渡欧した後は抽象的な作風へと移行。躍動感のある筆のストロークで表現した抽象画を完成させた。没後50年を記念して開催する本展は、官展出品作などの代表作を中心に画業を振り返る大回顧展。京都画壇のみならず、全国的に名を馳せたその全貌に迫る。

堂本印象《木華開耶媛》1929年
京都府立堂本印象美術館

堂本印象《風神》1961年
京都府立堂本印象美術館

没後50年堂本印象自在なる創造

京都国立近代美術館
10月7日~11月24日(会期中展示替えあり)
月曜、10月14日、11月4日休館
(10月13日、11月3・24日は開館)
お問い合わせ→075-761-4111

動画の原点
『アニマル・ロコモーション』
「連続写真に取り憑かれた男
エドワード・マイブリッジ」

エドワード・マイブリッジ(1830–1904)は、世界で初めて走る馬の連続写真撮影に成功し、映画や動画の先駆者として視覚芸術史に名を残す写真家だ。そして彼の代表作『アニマル・ロコモーション』(1887年)は、動物や人間の動きを詳細に記録した連続写真集であり、現在もアニメーターの教科書として世界中で活用されている。...

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