2026 縦型動画部門 審査員アドバイス

公開日:2025年11月10日

縦型動画部門審査員アドバイス

Q1.オリエンの押さえどころ

Q2.課題の深掘り方

Q3.アイデアや企画を生み出す方法

「どんな問いを立てれば人が動くのか」
明石ガクト

A1.ターゲットが二極化している点。必要に迫られて選ぶ層のミドル世代・中高年(オートウェイ/住友ゴム工業/大阪ガス)。需要の開拓が必要になる若年層(SBI証券/東亞合成/小学館(子ども以外の読者層)。共通の壁は「未経験」であり、それを縦型SNS動画で突破し、新しい接点を創り出すことが求められている。

A2.まずオリエンシートを読み込み、クライアントが本当に伝えたい価値を抽出する。次に競合や同ジャンルの動画事例を調べ、差別化の余地を確認。さらにSNSや生活の現場でターゲット層を観察・ヒアリングし、彼らが心の奥に抱える不安や不満を発見する。その上で「どんな問いを立てれば人が動くのか」を設定し、表層的なニーズに流されない企画の足場を築いていく。

A3.立てた「問い」に対して、課題の商品がどう答えられるかを徹底的に考える。特に縦型動画の引力――スピード感、没入感、シェア導線―を最大限に活かすことを意識する。商品価値と「問い」が一直線に結ばれた瞬間、ただのアイデアは企画に昇華する。そこから演出・キャスティング・トンマナを具体化し、生活者が共感し、クライアントも腹落ちする落としどころを探し抜く。


「広告と関係ない人」に面白いか聞いてみる
市川晴華

A1.広告である以上、オリエンは大事です。一見難しそうなお題のほうが、実は企画を思いついた時の喜びがあるかもしれません。世界中の広告賞を総なめにした本田技研工業の企画「Sound of Honda」が、元々はカーナビのいちプロモーションというオリエンだっ...

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