ヤングカンヌ2026 日本勢が見たゴールド受賞作の勝因

公開日:2026年8月04日

カンヌライオンズで開催される、30歳以下を対象とするコンペ「Young Lions Competitions」。今年度は日本から6チームが出場し、メディア部門でブロンズを受賞した。日本代表チームは、受賞チームからどのような学びを得たのか?自身の企画と共に振り返ってもらった。

日本チームが取り組んだ課題一覧

デザイン部門

効果的で洗練された、ブランド・アイデンティティを構築する。90カ国以上で活動する自然保護団体「Re:wild」から「自然が主役の柔軟なビジュアル・アイデンティティと、シェアしたくなるフェスティバルのインスタレーション」が求められた。

フィルム部門

水難事故防止活動を世界中で展開している「モナコ公妃シャルレーヌ財団」からの出題。「溺水は実際は静かに起こり、気付きにくい。子どもの溺水事故についての意識を高める60秒の動画」の制作が課題として出された。

PR部門

強力なPR戦略が求められる部門。課題は国際連合宇宙局からで、「宇宙を“人々の日々の暮らしに欠かせない共有インフラ”へと再定義し、宇宙について身近で関連があり、関心を持つに値すると感じさせること」がゴールとして示された。

デジタル部門

ユーザーのプラットフォーム上での行動や、自発的に参加する文化に根差した、デジタルキャンペーンの構築を評価。チャリティ団体「Comic Relief」から、「募金活動のシンボル『Red Nose』を、Z世代が使って共有したくなる提案」が課された。

メディア部門

世界規模で展開可能なメディア・アイデアの創出が求められる部門。ABCグローバル・アライアンスから、「進行性乳がん(ABC)の症例数が過小集計されている現状を意識させるようなキャンペーンを考案する」という課題が出された。

プリント部門

グローバルな表現かつ、インパクトがあるプリント広告の制作が求められた。課題はフィルム部門と同様に「モナコ公妃シャルレーヌ財団」から、「人々が水辺の危険を認識する方法を変えることで、水辺の安全という概念を再定義すること」。

メディア部門でブロンズ受賞

今回のヤングカンヌでは、日本からは昨年同様、マーケターズ部門を除く6部門(デザイン、デジタル、フィルム、メディア、PR、プリント)に、6組12人が参加した。いずれも予選にあたる日本代表選考会をトップで通過したチームだ。

今回の参加人数は400人以上。ブリーフィングや対面でのオリエンテーションがあり、現地で初めて課題が明かされる。社会貢献活動に取り組むNGO、慈善団体、または企業が出題する課題を元に、デザイン・デジタル・メディア・PR・プリント部門は24時間で企画を制作、フィルム部門では48時間で60秒のムービーを制作し提出する。プレゼンテーションを経て...

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世界のクリエイティブ 経営と社会を変革する人間の発想とAI実装

2026年も主要な海外アワードの結果が続々と発表されています。今年のカンヌライオンズでは、クリエイティビティを継続的に生み出す“組織の仕組みやカルチャー”を評価する「Creative Brand部門」が新設されたほか、あらゆる部門で経営課題と社会課題を両輪で解決するイノベーティブなプロジェクトが多数入賞しました。一方、応募者のAIの不正利用などを防ぐ健全性基準(Awards Integrity Standards)が導入され、一部の部門では「AI Craft」というサブカテゴリが新設されるなど、“AI実装時代” における表現や人間の発想とは何か、という投げかけが多く生まれています。社会におけるクリエイティブの役割が問われる中、審査員や現地を視察したクリエイターは世界のクリエイティブの現在をどう見ているのでしょうか。

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