YouTube上でその数を増やすAIクリエイティブコンテンツ。映像制作ユニット「STUDIO異次元」は未経験からスタートしながらも、SF創作コミュニティ「SCP財団」をベースにした作品づくりで人気を集める。“AIで始める映像制作”の現場に迫る。
【SCP-2935の物語】あゝ死よ【AI短編映画シリーズ第11弾】」作中カット。
AIで物語を描く
YouTubeでAI生成の短編映画を公開する「STUDIO異次元」は、クリエイターのKさんとプロデューサーの渡邉梓さんによる夫婦ユニットだ。映像制作の経験はなかったものの、AIツールの活用とネットコミュニティでの情報収集を武器に制作を始め、2024年11月時点でチャンネル登録者数は5万2500人に達した。
「最初は完全に下心でした」とKさんは語る。2024年3月、「AIで稼げる」という情報をきっかけに生成系AIに触れ始めた。流行していたのはPV風の大味な映像が多く、「誰もストーリーをつくっていなかった。映像も音声もつくれるのだから、自分たちは物語をつくろうと思いました」と...
