クリエイターのオフィスを訪ねると、よく見かける、大きな本棚。忙しい仕事の合間に、クリエイターたちはどんな本を読んで、どのように仕事に活かしているのか。今回は、自身のメンタリティや過去の記憶をもとに作品を制作するアーティストの萩原千晴さんです。仕事や人生に影響を受けた本について聞きました。

『ぼくのブッベはどこ？』

藤田千枝（文）、イロン・ヴィークランド（絵）
（福音館書店）

自分のルーツを探る中で見つけた本です。6歳の自分が一番好きな本として選んでいたことを知り、2023年にあらためて手に入れたのですが、今の自分が見ても楽しいです。

ページいっぱいに描き込まれた絵は、リアルな遠近感ではな...