約30人のデザイナー(社員)が所属するオイシックス・ラ・大地では新たにアートディレクター/デザイナーを若干名募集中だ。広告会社、制作会社出身者が多数活躍する環境で、事業会社のデザイン組織ならではのやりがい、身につくスキルとは?

(前列左から)デザイン推進室 デザイナー 平野佳さん、EC事業本部デザイン室 副室長 若林玄さん、デザイン推進室 デザイナー佐々木莉奈さん。(後列左から)デザイン推進室 デザイナー 髙橋凪沙さん、デザイン推進室 室長 髙橋渉吾さん、EC事業本部デザイン室 副室長 小原哲也さん、EC事業本部デザイン室 アートディレクター 斎藤佳奈さん。
組織横断でデザイナーが活躍する体制
2000年に創業し、大地を守る会、らでぃっしゅぼーやなどとの経営統合を経て、2018年に現社名となった食品・食材宅配のオイシックス・ラ・大地。2024年には給食事業などを展開するシダックスを子会社化し、現在の従業員数は2000人を超える。
デザイン組織には約30人の社員が所属し、社員以外を含めスタッフ数は約70人に上る。新規事業の立ち上げやプライベートブランドのデザインに関わる「デザイン推進室」、新規会員獲得のための施策や会員向けの販促企画に関わる「EC事業本部デザイン室」を中心に、大地を守る会など一部の事業にもデザイナーが所属している。
創業時からデザイン領域に関わり、組織を構築してきたのがデザイン推進室の室長を務める髙橋渉吾さんだ。事業ごとにデザイナーを採用する形が長く続いていたが、組織横断でデザインの視点からR&Dに関わっていくため横断的な体制への移行を進めている。「現在の主力デザイナーは30歳前後。新卒入社したスタッフのほか、広告会社や制作会社から中途入社したメンバーも長く活躍しています」(髙橋さん)。
事業会社でデザイナーとして働くやりがいのひとつが、事業の上流である開発・企画段階から関わることができること。さらに直販で定量・定性ともにダイレクトな反響を検証しながら、スピード感をもって次のデザインを生み出せる点が魅力だ。
2019年、2022年にそれぞれ中途入社したデザイン推進室のデザイナー平野佳さん、髙橋凪沙さんは「ちゃんとOisix」「デリOisix」などのポータルサイトのデザインディレクション、商品パッケージや配送時に使用する段ボールのデザインも担当。「会員制のためお客さまとの距離が近い。企画段階から携わり、改善を重ねていける点が事業会社ならではの面白さ」と話す。
自由度が高く裁量のある働き方が可能で、子育てと両立をしている社員も多い。EC事業本部デザイン室 アートディレクターの斎藤佳奈さんも、産休を経て活躍する一人だ。「出産直後は時短勤務で復帰しました。Oisixは子育てをしている世代がユーザーということもあり、食への興味を追求しながら子を持つ目線や生活実感を業務に還元できるのが楽しいですね」と話す。業務の効率化も進めており、2018年に新卒入社したデザイン推進室デザイナーの佐々木莉奈さんがデザイン業務におけるAI活用を推進。率先してナレッジの共有や業務改善に取り組んできた。

期間限定でお届けした段ボール。

Oisix「ブッセとスイーツギフト」予約ページ。

Oisix「春のパンフェア」特集ページバナー。

「ちゃんとOisix」。

「Kit Oisix」。
数字や成果はシビアに、新領域の開拓を
一方で、裁量の多さや自由な働き方を可能にするのは、売上などの数字や成果とシビアに向き合うからこそ。たとえばECサイトの特集ページは毎週木曜に更新され、3週間後にクリエイティブのレビューを実施。売上や反響を踏まえ、マーケティング・企画担当者と次の特集内容やデザインを決めていくという検証サイクルがある。
「世間では“ソーシャルな課題と向き合うサステナブルな会社”といったイメージがあるかと思います。一方で、採用面接では事業のスピード感への対応やシビアに数字を追う覚悟はあるか、と聞かれるケースが多いです」と説明するのは、EC事業本部デザイン室の副室長を務める若林玄さんだ。若林さんは他の事業会社を経て2019年に入社したが「季節や旬によって商品が入れ替わり、それに応じてユーザー体験をデザインしていく改善スピードが速い」というのが最大の特徴だと感じている。
同じく副室長の小原哲也さんも、広告会社、事業会社を経て2023年に入社した。数社を経験する中で、「事業会社のデザイナーは企業の規模や成長フェーズによって、求められる役割や事業へのコミット度合いも異なる」と実感してきた。「当社の場合、まだまだ事業拡大の可能性があり成長曲線に乗っているダイナミズムややりがいを実感できる。職人的に自らの仕事を磨き上げたいクリエイターよりも、世の中の変化を楽しめて、新しい領域に入っていける人が向いていると思います」(小原さん)。
シダックスの子会社化をはじめ、BtoB領域にも拡大を進める現在。特にデザイナーの目線で事業やプロダクトの開発に挑み、新事業をともに開拓できる「自走力」を重視する。「変化に対応する場面が多い中で自身のアセットを大事にしつつ、新しい挑戦を楽しめるデザイナーを求めています。さらに事業を成長させようという意欲と広い視野を持ち、自走できる仲間と一緒に働いていけたら嬉しいですね」(髙橋渉吾さん)。

自社ブランド「Upcycle by Oisix」パッケージ。

「火の国トマト」シール。

「横綱でかぽん」シール。

「オイシックス新潟アルビレックス」応援野菜メガホン。

オイシックス・ラ・大地では以下の部署でアートディレクター/デザイナーを募集しています。
・デザイン推進室
・EC事業本部デザイン室
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オイシックス・ラ・大地株式会社