生成AIを広告制作の現場で導入する際に押さえておくべきこととは。生成AIやxR領域でのテクニカルディレクションに携わる岡田太一さんが解説する。
“LLM戦国時代”の勢いは止まらない
前回、AIは水物と言ったそばからになりますが、LLM(Large Language Models、大規模言語モデル)の進歩が止まりません。これまで精度、クオリティにおいてOpenAIが提供する「GPT-4」のほぼ一強であったところに、GPT-4超え、または匹敵を標榜するモデルが次々とリリースされて激しいつばぜり合いが展開されていますので、一度直近のLLMの動きを時系列で整理してみましょう。
・Gemma(2B/7B)
2月27日、Google社よりリリースされたモデルになります。同じくGoogle社がリリースしているGeminiを構築するために用いられた技術、研究を基に半オープンで公開されており、訓練コードや学習素材は非公開となっているものの、モデル(以下ウェイト)自体は商用利用可能として公開されています。これまでクローズドであると批判され続けてきたGoogleの方針転換は大ニュースになりました...