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横尾龍彦 瞑想の彼方 ほか今月の展覧会

公開日:2023年3月06日

デザイン・アート・広告賞 今月の展覧会&コンペティション

横尾龍彦 瞑想の彼方

《教会》1965年 油彩、カンヴァス 個人蔵

《アポカリプス》2001年 ミクストメディア、カンヴァス 神奈川県立近代美術館蔵

横尾龍彦は、日本とヨーロッパを行き来して活躍した画家。1965年にスイスで個展を開き、以後、聖書や神話に着想を得た幻想画により国内外での評価を確立した。

ドイツに本格的な拠点を設けた1980年以降は、ルドルフ・シュタイナーや禅の思想に影響を受けて制作に瞑想を取り入れ、書に通じる抽象画へと画風を変化。日本の美術館で初めての回顧展として、国内のアトリエに遺された作品を中心に約90点を紹介し、横尾の画業を展覧する。

横尾龍彦 瞑想の彼方

神奈川県立近代美術館 葉山
開催中、4月9日まで
月曜休館
お問い合わせ→ 046-875-2800
※感染防止対策として、入場制限を行う場合あり。

東海道の美 駿河への旅

円山応瑞《花鳥図》

慶長6(1601)年、徳川家康は江戸と京都を結ぶ東海道に五十三の宿駅を設置。古来、東海道の名所は多く絵画化されていたが、参勤交代や物資輸送などで街道が整備されると、庶民も旅に出るようになり、やがて東海道そのものを主題にした絵画が広く普及。また、東海道は詩書画を好む駿河(現在の静岡県中部)の文化人たちと上方や江戸の絵師たちとの交友も可能にした。

こうして東海道の中間にある駿河でも江戸と上方双方の文化の影響を受け、多様な表現が展開することになる。本展では、描かれた東海道と街道をめぐる絵師たちの往来に注目し、東海道が育んだ駿河の美術や文化を見ることができる。

東海道の美 駿河への旅

静岡市美術館
開催中、3月26日まで
月曜休館
お問い合わせ→ 054-273-1515

ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者

書籍『装飾アルバム』より「花言葉」(pl.35)1900年/リトグラフ

装飾皿「ビザンティン風の頭部:ブルネット」1898年/エナメル塗装(金属)

アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られるアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、サラ・ベルナールの演劇ポスター「ジスモンダ」をはじめとする数々のポスター作品で知られているが、実際に彼が手がけたジャンルは非常に多岐にわたった。

ミュシャの作品に特徴的な優美な女性像と花々を組み合わせたグラフィックおよびプロダクトデザインは、絵画作品とはまた異なる魅力を宿している。本展では、チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから、ベル・エポックの時代を象徴するミュシャ芸術の中で、特にデザインの仕事に着目し、マルチ・アーティストとしてのミュシャについて紐解いていく。

ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者

美術館「えき」KYOTO
開催中、3月26日まで
会期中無休
お問い合わせ→ 075-352-1111

東京国立近代美術館 70周年記念展 重要文化財の秘密

東京国立近代美術館は1952年12月に開館し、2022年度は開館70周年にあたる。これを記念して、明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみによる豪華な展覧会を開催。とはいえ、ただの名品展ではない。今でこそ「傑作」の呼び声高い作品も、発表された当初は、それまでにない新しい表現を打ち立てた「問題作」でもあった。そうした作品が、どのような評価の変遷を経て、重要文化財に指定されるに至ったのかという美術史の秘密にも迫る。

東京国立近代美術館 70周年記念展 重要文化財の秘密

東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
3月17日~5月14日
月曜休館(3月27日、5月1日・8日は開館)
お問い合わせ→ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ

深瀬昌久は自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代以降の日本の写真表現に独自のポジションを築いた。それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、70年代には「私写真」と呼ばれ、写真家たちの主要表現のひとつとして展開していく。

深瀬は妻や家族など、身近な存在にカメラを向け、自身のプライベートを晒しながら、自己の内面に潜む狂気に意識を向けていった。その狂気は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在し、深瀬作品を特別で唯一無二なものに。本展では、〈遊戯〉〈家族〉など、主要作品を網羅した東京都写真美術館のコレクションに加え、《無題(窓から)》〈洋子〉のほか、日本大学芸術学部が...

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