ブレーンのCreative Naviのコーナーに多数登場するクリエイターたち。それぞれの職種のスペシャリストたちの、仕事の実像に迫ります。

KEY pro
CEO／プロデューサー
城殿裕樹（きどの・ひろき）
2018年4月、電通クリエーティブXから独立し、KEY pro設立。テレビCMを中心に、映像制作全般のプロデュースを行う。主な代表作に｢家庭教師のトライ｣｢トヨタイムズ｣｢タクシーアプリ『GO』｣など。ACC、ADFESTゴールド、広告電通賞など、受賞多数。

シンプルにクオリティを追求したい

「プロデューサー（Pr）の仕事とは、企画をアウトプットするためのレールを敷いていく役割。そのためにあらゆるソリューションを蓄積していく必要がある」──そう説明するのは、KEY proのCEO／プロデューサー 城殿裕樹さんだ。

大学時代に学園祭実行委員として作成したポスターが集客に大きく寄与した経験から、広告の面白さを知った。世の中のテレビCMを見て、「もっと良いものをつくれるはず」と、CMプランナーを目指して上から順に20社、広告会社を受けた。「結果全落ちで。制作会社の最大手だった電通テック（当時）に入社しました」と振り返る。

入社後まずは、プロダクションマネージャー（PM）の...