ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台 ほか展覧会情報

公開日:2022年11月01日

観る者の思考と交差するシナリオのない映像

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフは、オランダの現代美術を代表するアーティストとして、20年以上にわたり映像作品や映像インスタレーションを発表してきた。

国内初の個展となる本展では、17世紀のオランダ領ブラジルで総督を務めたヨハン・マウリッツの手紙などを読み上げながら議論する《マウリッツ・スクリプト》や、今日の芸術生産の場でも解消されないジェンダー不平等の問題と、これからの変化に対する希望についてポーランドの映画産業に携わる女性たちと制作した《obsada/オブサダ》など、本展を機に制作された新作を含む6点を展示する。

また、展示空間はフレームを定めることのない舞台セットのようなインスタレーションとして構成される。

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ《obsada/オブサダ》2021年、映像スチル Photo by Jakub Danilewicz

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ《マウリッツ・スクリプト》2006年、映像スチル

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ《偽りなき響き》2008年、映像スチル

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台

11月12日~2023年2月19日
東京都現代美術館[東京・江東区]
10時~18時(入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:月曜(2023年1月2日・9日は開館)、12月28日~2023年1月1日、1月10日
観覧料:一般1300円、大学生・専門学校生・65歳以上900円、中高生500円、小学生以下無料
◇お問い合わせ→ハローダイヤル 050-5541-8600
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2人まで)は無料。
※本展は映像作品で構成されるため、購入チケットで1回限り再入場できる「ウェルカムバック券」をご用意します。
ご希望の方は、展示室内のスタッフにお声がけください。

https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Wendelien_van_Oldenborgh/

創作の軌跡を体感する16年ぶりの大回顧展

大竹伸朗展

絵画、版画、彫刻、映像、絵本、音、インスタレーション、巨大な建造物に至るまで、精力的な活動を続ける大竹伸朗。その40年以上におよぶ創作活動で生まれた作品が一堂に会し、小さな手製本から巨大な小屋型のインスタレーション、作品が発する音など、およそ500点のものと音が空間を埋め尽くす。

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