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新入社員に会社を好きになってもらうためにできること

公開日:2021年9月09日

コロナ下で制作し、2020年4月1日に掲載された同社初となる15段の新聞広告が、第40回「新聞広告賞」で大賞を受賞したアウトソーシングテクノロジー。2021年4月1日、続く世界環境デーの6月5日にも新聞広告を展開している。2年連続グループ全体で2000人を超える新卒採用を行う企業のコミュニケーション施策とは。

01 新聞広告「会えなくても、一生同期だ」朝日(2020/4/1)。

入社式の代わりとなる思い出を

2020年4月、新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの企業が入社式の中止やリモートでの開催に追い込まれた。アウトソーシングテクノロジーもその例に違わず2月27日の経営会議で、オンデマンドでの入社式の挙行を決定した。グループ全体で2000人を超える新入社員を採用するものの、その95%以上は顧客企業のオフィス内で常駐エンジニアとして勤務し、一同に顔を合わせる機会はほとんどない。だからこそ、大切なイベントとなっていた入社式の場が失われた。この緊急事態を受け、同社初となる新聞広告「会えなくても、一生同期だ 2020.4.1」を制作することになった。

「『入社式の代わりに、何か記憶に残る思い出をつくれないか』という茂手木雅樹社長の掛け声で始まった企画です。アウトソーシングテクノロジーグループで働くことに誇りを持って話せるようになってほしい。同期の繋がりを大切に成長してほしい──約2000人の新入社員にこの想いを届けるには、言葉だけでは足りません。自分自身で体験しながら、社会に出たことを実感する機会を提供ができないかと考えました。そうして、新入社員に同期への応援メッセージを書いてもらい、モザイクアートにするというアイデアが生まれました」とアウトソーシングテクノロジー 広報ブランディング室 室長 山根弘行さん。

モザイクアートで描いたのは、新入社員4人がハイタッチする姿である。そして新聞広告と同時に制作した動画に出演するのはアウトソーシングテクノロジーの新入社員。広告制作の中心となったのは広報ブランディング室 アートディレクター 林昌輝さんだ。外部のデザイナーではなく、実際にその企業で働く社員が制作することに意義があると考えた。

「広告の目的はあくまでも入社をお祝いすること。会社の理念などを打ち出す企業広告とは異なる位置付けです。集まったメッセージをすべて使いながら、親しみやすいように、格好良すぎず、どこか手づくり感のある表現のバランスを意識してつくりました。企画が決まったのが3月13日で、掲載が4月1日。前職の制作会社の経験からは、絶対無理だろうと思っていましたが、意思疎通のスピードが速く、なんとか間に合わせることができました」。

社員はもちろん、その家族、クライアント企業などへ幅広く届き、社会に与える影響も大きい新聞広告。新入社員が社会に出たことを感じるにはピッタリだと考えての媒体選定だ。掲載後は「親が喜んでくれた」という声が多数寄せられ、社内のアンケート調査でも同社の新入社員の94%が本新聞広告に接触したことがわかっている。

社員のために会社がすべきことをする

1年後の2021年4月1日にも...

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