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事業成長に貢献するスタートアップ企業のクリエイティブ活用

成長の早いスタートアップ だからこそデザイナーは必要

作業チェックや報告書などの現場管理業務を効率化するクラウドサービスを提供するカミナシ。2016年に設立したが、社員がこの1年で9人から30人に増加した。今まさに事業を拡大している同社には、現在3人のデザイナーが在籍しているという。

ブルーカラーの現場を変える

「ブルーカラーの現場業務のシステムは使いづらくて古臭い。現場で働いていた身としてずっと感じていたことでした」と話すのは、カミナシ 代表取締役CEO 諸岡裕人さん。「起業した瞬間からずっとデザインの力が必要だと思っていました。現場で使われる業務システムなのに、プロダクトもコーポレートサイトもイケてる。UIが世界最高レベル。そういうギャップって面白いじゃないですか。それを実現するためにもデザイナーを探していたんです」。同社にひとり目のデザイナーとして入社したのが、コミュニケーションデザインをメインに担当する川﨑菜々美さん。

そして、2人目のデザイナーとして入社したのが、プロダクトデザインをメインに担当するデザインエンジニアの庄鈞瓏さんだ。庄さんは、ベンチャーキャピタル Coral Capitalが運営する投資先のスタートアップとの求人マッチングサイト「CORAL COMMUNITY」に登録したところ、その翌朝にはスカウトメールが届いたという。コンビューターサイエンスを学び、中国出身ながら、日本でデザイナーとフロントエンドエンジニアとしてのキャリアを積んできた点に諸岡さんが興味を持ったのだ。その後、面接を経て入社が決まった。

庄さんの入社後最初の仕事となったのは、CIの策定だ。これは自分で提案したことがきっかけだと庄さん。「入社前から既存のロゴが使用シーンによっては対応しきれていないことが気になっていました。そこで、諸岡に聞いてみると、アウトソーシングで制作したもので、ディテールにはあまりこだわりがないと。企業の顔であるロゴがそれではいけないとCIの策定を提案しました」。

それを受けた諸岡さんは「言われて初めて、CIの大切さと本来緻密に考え抜いて決めるべきものだと、気付かされました。当時は、『ノンデスクワーカーの才能を解き放つ』というミッションを定めたタイミング。取り組むべきことが明確になった一方で、その顔となるビジュアルに想いを込められていなかった。すぐに進めてもらうことにしました」と話す。

刷新前のロゴ。

庄さんが提案し、新たに策定したCI。

デザイナーは通訳者である

ロゴの制作過程はSlackで公開し、デザインチーム以外の...

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事業成長に貢献するスタートアップ企業のクリエイティブ活用

スタートアップ、ベンチャー企業にクリエイティブ投資が必要だ、という議論が始まって久しい。新たなフィールドとしてこれらの事業会社に軸足を移し、チャレンジを始めているクリエイターも増えてきました。いわゆるCCO(チーフクリエイティブオフィサー)、CDO(チーフデザインオフィサー)といった役職を置くなど、組織体制を変革する企業も見受けられます。ではクリエイターやデザイナーは事業成長のために、どのような価値創出が期待されているのでしょうか。広告業界の知見を活かしたブランディング事例、あるいはインハウスでデザイン人材を必要とするケースなどから、経営者や現場のクリエイターの声に迫ります。