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企業の姿勢を表現する 動画・映像のクリエイティブ

freeeはなぜ映画をつくり、映画祭を開いたのか

freeeは2020年11月13日~30日に、スモールビジネスをテーマにした完全オンラインの参加型映画祭「スモールビジネス映画祭 2020」を開催した。またそれに合わせて、オリジナル短編映画「ムカチノカチカ」を公開した。

映画「ムカチノカチカ」(スモールビジネス映画祭スペシャル短編映画)。

個人事業主の実体験を映画に

「ムカチノカチカ」の主人公は、仕事に悶々とした気持ちを抱えているひとりのサラリーマン 名波。後輩から「最近わからなくて。何が楽しくて働いているのか」と相談を受けるも、上手く言葉にできない。「労働は労働だ。楽しさを求めるものじゃない」と自分自身にも言い聞かせているからだ。

そんなある日、漁港で今にも捨てられそうな、売り物にならない魚“雑魚”と、そこで働く漁師と出会う。捨てるならばと魚を引き取り料理をすると、味は抜群。自分が「楽しいと思える生き方」をしたいと心機一転、“雑魚”を調理する店を開こうと新たな道へ一歩踏み出す。「無価値と思われていたものに価値を見出す」物語だ。

実は、この物語はfreeeが2020年2月に開催したイベント「確定申告FES」とあわせて実施した「スモールビジネス STORY AWARD 2020」の応募作品がもとになっている。さまざまな業界で働く個人事業主から、スモールビジネスの面白さと、ビジネスを支えるオーナーの想いやメッセージを募集したのだ。そこで、最優秀賞に輝いた飲食店「Kai’s Kitchen」(神奈川県中郡二宮町)のオーナー 甲斐昂成さんのストーリーが映画になった。飲食店の経営だけでなく、出張お魚料理人、魚の捌き方教室、お魚コンサルタントとして活動しながら、雑魚やマイナー魚、未利用魚と呼ばれる魚の美味しさを世の中に広めている。

スモールビジネスを、世界の主役に。

freee ブランドプロデューサー 浅井有美さんは、「freeeでは『スモールビジネスを、世界の主役に。』というミッションを掲げています。このアワードや映画祭で目指したのは、“個人事業主ってかっこいい”と思ってもらうことや、スモールビジネスに関心を持ってもらうことです。それが最終的には、freeeの発展につながると信じています。だから今回は、サービス訴求とは完全に切り離した取り組みだと考えています」と話す。

映画を観ても、freeeのサービスと明示して利用するシーンはなく、最後にロゴが登場するのみ。公開するYouTubeチャンネルも、freeeのものではなく、主題歌『自由』を提供しているtofubeatsさんのチャンネルとしている...

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企業の姿勢を表現する 動画・映像のクリエイティブ

企業のブランディングにおいて、その人格や姿勢、なりたちを表すようなストーリーやエピソードを抽出し、どんな手段で伝えるかが課題となっています。今回は、共感を呼び、ファンを生み出すためのブランドストーリーを表現する手段のひとつとして、動画・映像を活用する企業側と制作者の声に注目。制作プロセスの段階で、ブランドを体現してきた人々やステークホルダーの声をどう組み入れ、表現へと展開していったのか。また、完成した動画をいかに伝播させていったのか。第一線で活躍するCMプランナーたちの2020年の振り返りも交え、映像表現の「今」を捉えていきます。