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制作環境の変化で拡大するキャラクター活用

「14歳」のパッチョ 息の長さの秘訣とその悩み

「火」の字から成る顔、ブルーのグラデーションカラー、そしてプリっとしたお尻が印象的な東京ガスのキャラクター、「パッチョ」。登場してから14年経つ今でも活躍する彼の誕生背景や“息の長さ”のわけとは?

“お堅い”企業に親近感を持ってもらいたい

2006年に誕生し、14年が経つ今も電車内広告やWebサイト、SNSで頻繁に見かける「パッチョ」。息の長い企業キャラクターのひとつと言って間違いないだろう。20話まで続く(9月末現在)CMシリーズ「パッチョのゆる~くいこう!」のほか、コンテンツが豊富な「パッチョサイト」、2014年には上製本と簡易型の2タイプを用意した冊子『パッチョ、じぶんさガスのたび。』、18年には「パッチョ原画展」など、幅広い展開をしてきた。「最初は目に見えないガスというものに対して、どうにか親しみを持ってもらうための試みとしてパッチョが生まれました」と話すのは、東京ガス 広報部 及川沙希さんだ。

「ブランディングとしても『東京ガスといえば』と連想してもらえる何かが必要でした。お堅いイメージのある当社だからこそ、いわゆる“優等生”ではない、親しみを感じさせるコミュニケーションが求められていました」(及川さん)。そんな中「ガス・パッ・チョ!」キャンペーンが発足。出演タレント以外にも使い勝手の良いキャラクターを、と電通のアートディレクター 田中元さんが打ち合わせの場で自主プレゼンしたのが「パッチョ」だった。「テレビCMのタレント以外にも、さまざまな場面で活躍してくれるキャラクターが必要なのではないかと思い提案しました。

特徴的な“プリケツ”ですが、実は僕の描くキャラクターはパッチョ以前からプリケツだったんです。キャラクター自身からは見えない場所に意志とは別のものがプリっとついていることが面白いと思っているからかもしれません」と、田中さん。

そうして生まれたパッチョは「『火の国』で暖かく暮らしていた王子で、王様に『クールになった人間たちの心に火を灯してきなさい』と言われてやってきた」という設定。性格は「シニカルでふてぶてしさもあり、女の子好きな側面もある」(及川さん)という。2016年の電力完全自由化のタイミングには、「電気の国からやってきた王子」という設定の黄色い「電パッチョ」も登場。ともに特定の広告のキャラクターやコーポレートキャラクターというより...

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制作環境の変化で拡大するキャラクター活用

広告業界でリモートワークが浸透し、この半年で制作環境が一気に変わりつつある。特にひとつの手段として広がっているのが、キャラクターやアニメーションを使ったコミュニケーション。いずれも既に受け手とのあいだに構築されたエンゲージメント資産を活かせるのが、キャラクター活用のメリットともいえる。おなじみの企業・商品のキャラクター活用事例はもちろん、外部の人気キャラクターを起用した新たな事例なども交えながら、「ニューノーマル」の課題解決にもつながる表現方法を探る。