
川久ミュージアムのポスター。

川久ミュージアムの外観。

塔の天辺に置かれたバリー・フラナガン「うさぎ」。

和室に飾られた中尾淳「六曲一双」。
和歌山県白浜町にあるホテル川久が7月、私設美術館「川久ミュージアム」に生まれ変わった。世界中から買い付けた数々のアート作品を保有し、一流のアーティストの技術が集結した建築だが、今まで美術や建築としての価値を発信してこなかった。DIGDOG 陳暁夏代さんは「間口を広げ、認知度を高めることを目指しました。通常のホテルの接点は宿泊者だけ。そこで、もっと来館者を増やすにはホテル自体を観光地化するのが一番効率的でした。川久の本来の美術的価値が最大化される"美術館"という手法を提案しました」と話す。
代表取締役社長 唐神耶真人さんの目標は「客単価と宿の価値の向上」。アドベンチャーワールドなど、南紀白浜の既存の...