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カルチャーへの理解とスピードでブランドはもっと強くなる

公開日:2019年8月14日

  • 田辺俊彦(電通)

バーガーキング「EXPLAINS A LOT」マクドナルドを愛好するカニエ・ウェストに対してバーガーキングが「Explains a lot」と皮肉を返した公式ツイート。エージェンシーは、ロンドンのCOOLR。

クライアントの意志と勇気が結果を変える

今年が2年目となるソーシャル&インフルエンサー部門では1507エントリーの中からWENDY'S「Keeping Fortnite Fresh」がグランプリに選ばれました。人気オンラインゲーム内で女の子のキャラクターが冷凍庫を次々に破壊していくもので、「冷凍肉を使わない」という同社のポリシーにきちんと落とし込まれています。この作品はカルチャーを理解し、アイデアとスピード感を持ってソーシャルメディアを使えば、少ない予算でもブランドは強くなれるというメッセージを、未来の広告業界に向けて伝える結果になりました。

審査では、ここ数年のトレンドである"For Good"に対して食傷気味になってきた一方で、宣教師によるキャンペーンをオフラインのインフルエンサー活用と捉えたり、ソーシャルを使ってスーパーの商品陳列を決める仕組みが受賞候補に挙がったりと、どこまでがソーシャルなのかという議論も巻き起こりました。言葉の定義や審査基準がフレキシブルに変わる、まさにカオスな部門でした …

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この記事が含まれる特集

時代の先を行く企業に学ぶ 世界のクリエイティブ

世界最大級の広告祭であるカンヌライオンズは、2018年に会期や部門などを大きく刷新。今年も新たに2部門が設けられるなど、広告界の動きに合わせて変化し続けている。エントリーされる作品は、いずれも大きな成果をあげたブランドキャンペーンや最先端の手法で制作されたクリエイティブなど。そこには、新たな切り口やアイデアを見ることができる。近年は社会課題が大きなトレンドになっているが、いまも変わらずカンヌライオンズは、広告界にとっての新しいケーススタディが溢れる場であることは間違いない。

その現場に行かずとも、受賞およびエントリー作品や審査員が何を語ったかを知ることは、これからの広告を考える上での大きなヒントになるはずだ。本特集では今年のカンヌライオンズの受賞作品を振り返るともに、参加者や審査員による作品・セミナーの分析と解説を紹介する。