兵庫県豊岡市における鞄づくりの歴史は1000年以上前に遡る。2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、昨年9月には東京駅前で、世界に向けて「豊岡鞄」の魅力を発信していく旗艦店もオープンした。

豊富な種類と色鮮やかなデザインは、幅広い顧客層に訴求する。
OEMから地域ブランドへ
兵庫県豊岡市の鞄産業は、戦後の岩戸景気で全国生産の8割のシェアを占めるほどに発展し、現在も市内では180社以上の関連企業が展開する。そのルーツは柳細工で作られたカゴといわれ、特に江戸時代には、豊岡藩の独占取扱品として生産が盛んになった …