システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

クリエイティブ経営のキーパーソンたち

音楽カルチャーを共に盛り上げる仲間を待っている

昨年4月にヤマハ社内に初めてマーケティング戦略部が新設された。この部署から、ユニークな取り組みがいま次々と生まれている。メンバーの嘉根林太郎さんと新竹美奈子さんに話を聞いた。

(左)新竹美奈子(しんたけ・みなこ)
ヤマハ ブランド戦略本部 マーケティング統括部 マーケティング戦略部 クリエイティブコミュニケーショングループUX戦略部 UX企画グループ 主事。2011年入社後、「reface」などのシンセサイザーを中心にマーケティング及び商品企画を担当。2017年より楽器製品群に加えてヤマハブランドキャンペーンも手がける。

(右)嘉根林太郎(かね・りんたろう)
ヤマハ ブランド戦略本部 マーケティング統括部 マーケティング戦略部 クリエイティブコミュニケーショングループ 主事。2011年入社後、営業を経て、アコースティックピアノのマーケティングや「Revstar」のブランディングを担当。2017年より楽器製品群に加えてヤマハブランドキャンペーンも手がける。

クリエイターには直接会いに行って話をする

──お2人が所属する「マーケティング戦略部」は、新しい部署だそうですね。

嘉根:昨年4月に新設された部署で、本社のある浜松のほか、東京に独立したオフィスを構えています。これまでは、プロダクトの部署にマーケティング機能もひもづいていたのですが、我々の部署では音楽文化や市場に対して、ヤマハのプロダクトがどういう価値を提供できるのかを考え、各担当部署と共同で発信する役割を担っています。インハウスエージェンシー、あるいは社内コンサルのような動きと言えます。もう1つ、ブランドキャンペーンの企画・実施をするのも我々の役割です。

──今年のSXSWに出展した「Duet with YOO」もお2人の担当ですね。

新竹:「Duet with YOO」は、R&D部門との共同プロジェクトです。研究開発が進められていた人工知能合奏技術を活用し、ヤマハが考えるAIと人間の共創の可能性をもっと世の中に知ってもらうために、SXSWに出展することになりました。UI/UXやビジュアルのディレクションや発信の仕方を博報堂アイ・スタジオと共同で作っていきました。

嘉根:現在進行形のプロジェクトで言うと、AID-DCC、太陽企画と組んでコロンビアで「I'm a HERO Program」を進めています。コロンビアでは子どもを取り巻く社会課題が、彼らの可能性を限定しているのではないかと考えました。そこで、子どもたち自らの力で立ち向かい、音楽を通してヒーローになる「I'm a HERO Program」を企画しました。

このキャンペーンでは、コロンビアで行われる強豪サッカーチームの試合前に、ピッチ上で、子どもたちがヤマハの楽器「ヴェノーヴァ™」で国歌を演奏します。サッカー選手と同じように彼らを"ヒーロー化"し、音楽への憧れや夢を創出するためのキャンペーンなんです。

──パートナーとなる企業はどのように探し、声をかけているんですか? …

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事が含まれる特集

クリエイティブ経営のキーパーソンたち

「デザイン経営」という言葉に象徴されるように、企業にとってクリエイティブの重要性がかつてないほど高まっている。世の中を見渡しても、いま注目され、成功している企業は、商品開発、コミュニケーション、新規事業、あるいはユニークな社内制度まで、全方位的にクリエイティビティを発揮し、新しいチャレンジを重ねている。こうした企業の中には、必ず自らアイデアを考え、常識や前例にとらわれない判断をし、時には外部パートナーの力をうまく借りながら実現していくキーパーソンがいる。
この特集では、アイデアとクリエイティブの力を信じて事業に生かす、各社のキーパーソンを訪ねた。インタビューの最後に皆さんからいただいた「クリエイターに期待する提案」にも、ぜひご注目ください。